東日本大震災被災地での被災者・自殺者の現状と今後を語る

あとがき

 シンポジウムを計画したのは今年の初め。いろいろ計画書を作成し、千葉県、社会福祉法人千葉県共同募金会等からの支援を受け、開催の目途が立ちました。

 3月11日に東日本大震災が発生、それどころの話ではなくなり、直ちに理事長を始め自殺防止ネットワーク風のメンバーが被災地を訪ね、被災者を慰問、苦悩や悩みをお聞きする傾聴活動を始めました。その後、シンポジウムを開催するかどうか話し合い、中止すべきとの意見もありました。その後、理事長から被災地での傾聴活動の報告があり、あえて東日本大震災における被災地や被災者の状況を千葉県を始め関東各市町村の皆様にお伝えしようということで、シンポジウムの開催が決まりました。

 柱となる課題が決まりましたので、講師陣や会場もすぐに決まりました。ポスターやチラシも手配し、全国の自殺防止ネットワーク風のメンバーにも声をかけ、また自殺のない社会づくり・ささえあいや千葉県内の主だった市町村、関連団体の窓口の方々にも協力をお願いしました。運営に関しても10数人の方々からボランティアでの参加申し出をいただきました。

 用意万端、10月27日を迎え、お天気も快晴だったのですが、残念ながら聴講者が70名ほどということで、期待していた動員とはいきませんでした。しかし中身は直近の緊迫した課題のため、内容的にはかなり充実しており、聴き応えのあるシンポジウムとなりました。参加された方々からは高い評価をいただきました。

 その後報告書の作成にかかりましたが、金田講師より、肖像権、個人情報保護等を考慮したいとの申し出により、講演で紹介された画像は報告書には掲載しないことになりました。ともあれ、このような報告書にまとめることができました。震災関連の報告書としては貴重なものになったと自負いたしております。今回のシンポジウムと当報告書が、今後来るであろう地震や津波などの自然災害に多少なりとも生かされることを願ってやみません。

 最後になりますが、シンポジウムにご協力いただきました多くの関係機関、団体、関係者の方々に深く心から感謝申し上げます。

平成23年12月

報告書・以上で終わり

NPO法人自殺防止ネットワーク風
理 事 長 篠原 鋭一
副理事長 竹下 八郎
理  事 伊地智市子

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